シルバーアクセサリーの手入れは毎日必要なのでしょうか?
結論から言えば、毎日する必要はありません。
どのくらいの頻度で手入れが必要なのか、詳しく解説します。
あゆ美
またシルバーアクセサリーの黒ずみや汚れを落とすための、自宅で簡単にできる洗浄方法について紹介します。
貴金属は、
「水や汗に弱いので絶対に洗わないで!!」
という記載を良く見かけますが、私のジュエリー職人修行経験からすれば、結論は簡単。
必ず洗いましょう!
大切だけど簡単なことなので、ぜひ最後まで目を通して下さい。
あなたの大切なアクセサリーが、ずっと輝き続けるヒントです。
シルバーのお手入れは毎日する必要はない
毎日シルバーを磨く必要はありません。
着用した後、ジュエリーボックスにしまう前に汗などの汚れを拭きとりましょう。
毎日ずっと継続して着用している場合は、時々気づいたときに汚れを拭きとれば大丈夫です。
あまり神経質になると、せっかくのシルバーアクセサリーを楽しめませんよね。
シルバーは上質な貴金属で、金属としてとても安定していますし、腐食に強いのです。
実はつけっぱなしにするほうがシルバー特有の変色は少なくて済みます。
これについては、sv925はつけっぱなしでも大丈夫!プロが教えるシルバーの特性をご覧ください。
では、どのくらいの頻度でお手入れが必要なのか見ていきましょう。
自宅で出来るシルバーアクセサリーのお手入れ方法
美しいシルバーアクセサリーも、時間が経つと黒ずんだりくすんだりしてしまうことがあります。
黒ずみ除去のお手入れは、「黒ずんできたな」と感じてからで大丈夫です。
あまり頻繁にお手入れをすると、シルバーの表面が少しずつ削れていきます。
ただ、定期的なメンテナンスは必要です。
ここでは簡単にシルバーネックレスやアクセサリーの黒ずみを除去する方法をいくつかご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
汚れたままにしておくくらいなら洗ってしまうが吉!
まずは、使用の度にやわらかい布できれいに拭くこと。
洗浄はその後の段階。
皮脂や汗を綺麗に取り除くには、”プロが教える簡単お手入れ方法”の記事でも紹介しているセーム革がおすすめです。
まだ読んでいないかたは、そちらを先にどうぞ。
汚れを落とすと言っても、チェーンの間に入り込んだ汚れはなかなか取れませんよね。
お客様のジュエリーのメンテナンスで、しばらく使用された物をお預かりすると、
かなり汚れているものがりますが、自宅で簡単にお手入れできます。
特にネックレスの留め具部分は、首の後ろにあり、長時間お肌に触れていますので汚れが定着しやすいです。
変色の原因は、付着した皮脂や汗の成分が酸化したものです。
ということは、そもそも皮脂や汗を綺麗に洗い流せば、変色を防ぐことができます。
これからその方法をご紹介します。
おすすめの洗浄方法は?
お手入れの方法は、汚れ具合によって3段階あります。
①汗や皮脂などの基本の汚れ落とし:中性洗剤で洗浄する
②少し変色してきた:黒ずみを落とすシルバー専用クロスで拭く
③真っ黒に変色してしまった:シルバー専用液体クリーナーを使う
この3段階が基本です。
まずは基本の汚れを落とす
①中性洗剤で洗浄する
まずはアクセサリーに付着した皮脂や汗を洗い流しましょう。
こちらは食器洗剤でも大丈夫ですよ。
中性洗剤を使用し、優しく洗いましょう。
次でご紹介します。
シルバーの黒ずみを落とす
汗や皮脂の付着は先ほどの方法で、じゅうぶん綺麗になります。
シルバー特有の黒ずみを綺麗にする方法は、先ほどの2つ。
②シルバー専用クロスで拭く
③シルバー専用液体クリーナーを使う
シルバーの黒ずみは酸化ではありません。
硫化という現象で、空気中の硫黄に反応し、茶色から黒色に変色していきます。
天然温泉に入ると硫黄の成分でシルバーアクセサリーが黒くなるのと同じ現象。
ゴールドが黒く汚れるのとは全く異る現象です。
洗ってもおちませんので、シルバー専用クリーナーを使いましょう。
②シルバー専用クロスで磨く
軽く変色してきたなと感じるなら、専用クロスで拭きとります。
まずはこちらのクロス。
表面が滑らかな指輪などは、こちらのクロスがあれば、じゅうぶん綺麗になりますよ。
研磨剤の入ったクロスですので、見た目ではわからない程度表面を削って綺麗にします。
なかの素材は真鍮などですので、磨きすぎには注意しましょう。
ちなみに、シルバーの持つ独特の、いぶした印象を残す場合はこれだけ。
仕上げに先ほどのセーム革で磨いて、艶をだして完了。
隅々までピカピカにした場合は、次の液体クリーナーを使用しましょう。
③シルバー専用の液体クリーナーに浸ける
チェーンや指輪の裏側まで綺麗にしたい場合や、全体的に真っ黒に変色した場合はこちら。
液体クリーナーを使用します。
こちらは私が実際に使用している商品です。
小さめですが、先ほど紹介したクロスも付いています。
価格は1300円ほどで購入できます。
ただ容量が少なく容器も小さいため、いくつもクリーニングするならこちらがおすすめ。
こちらは236mlあります。
容器の口は6.5㎝、深さは8センチほどあるので、ブレスレットやネックレスも余裕で入ります。
黒い部分が全て取れてしまいます。
メンズアクセサリーは凹凸の凸部分だけを軽くクロスで磨きましょう。
シルバーの眩しい輝きと陰のコントラストで、より素敵にみえます。
仕上げ磨きもセーム革で
実は洗浄し、水分を拭き取ったあとも大切。
もう一度セーム革でふいてみて下さい。
びっくりするほどの輝きと艶がでますよ。
騙されたつもりで試して下さいね。
通常はクロスとセーム革があればすぐに黒ずみが綺麗になります。
専用クリーニング剤を使うメリット
- 専用クロス、クリーニング液、セーム革は繰り返し使える
- クリーナー液の容器に入れるだけなので、入れ物の準備が必要ない
- 準備の必要がほとんどなく、すぐ出来る
- 時間がかからない
デメリット
- 専用液は臭いが強い(水で良く洗えば取れます)
- 購入する必要がある
専用クリーナーを使わずに黒ずみを綺麗にする方法
ここからご紹介する方法は、専用クリーナーを使わず、ご自宅にあるもので対処する方法です。
特にシルバークリーナーは臭いが強いため、敏感なひとはこちらの方法をおすすめします。
重曹を使う場合
重曹は家庭で広く利用される清掃用アイテムですが、シルバーアクセサリーの黒ずみ取りにも効果的です。
手順
1. 耐熱容器(ガラスや陶器など金属以外のもの)にアルミホイルを敷き、その上にシルバーアクセサリーを置きます。
2. シルバーアクセサリー全体が沈むくらいの重曹を加えます。重曹の分量は熱湯3に対して重曹1の割合が適量です。
3. 沸騰したお湯を重曹の上から注ぎます。重曹が湯に溶けることで化学反応が起きます。
4. 湯が冷めるまで放置し、その後シルバーアクセサリーを取り出し、水で洗い流します。最後にやわらかい布で乾拭きして完了です。
塩を使う場合
重曹が無い場合は、塩を使う方法もあります。塩とアルミホイルの組み合わせも同様に黒ずみを効果的に取り除きます。
手順
1. 鍋にアルミホイルを敷き、その上にシルバーアクセサリーを配置します。
2. シルバーアクセサリーが完全に沈むまで水を注ぎます。
3. 水に塩を加えます。塩の量は熱湯5に対して塩1の分量が目安です。
4. 鍋を火にかけ、沸騰してからしばらく煮込みます。沸騰してきたら火を弱めてしばし煮続けます。
5. 鍋からシルバーアクセサリーを取り出し、水で洗い流します。最後にやわらかい布で乾拭きして仕上げます。
以上2つが自宅にあるものでシルバーアクセサリーの黒ずみを綺麗にできる代表的な方法です。
専用クリーナーを使わないメリット
- 臭いが気にならない
- 日常で使用する物質なので、お肌に優しい
デメリット
- 準備が面倒
- 時間がかかる
- 一度使った塩や重曹は捨てるため、クリーニングの度に準備が必要になる
時間も短くて済みますし、クリーナー液は蓋をして繰り返し使用できます。
ご自分にピッタリな方法で、美しいシルバーアクセサリーを楽しんでください。
日ごろからジュエリーを美しく保つ
- セーム革で時々ジュエリー表面の指紋や汚れを優しくふき取りましょう。
- ジュエリーに皮脂や汗が付着して黒ずんできたら、放置せず、思い切って中性洗剤で洗いましょう。
- シルバーも汗や皮脂は洗剤で、硫化は専用クリーナーで綺麗に。
- 仕上げにセーム革で磨いて艶出し。
まずは装着した後、ジュエリーボックスに戻す前にセーム革で軽くふく。
これを習慣にするだけで、艶が出てビックリするほど美しい金属の輝きがよみがえります。
ゴールド、プラチナ、シルバー、どんなアクセサリーでもそうです。
眼鏡ふきや、スマホ画面のクリーニングにも使えます。
1枚は持っておいておきたいですね。
実際、当店のお客様も購入されています。
と喜んでおられました。
まずは洗わないといけないほど汚れてしまう前に、セーム革で金属や天然石の表面の指紋や汚れをふき取って清潔に保管しましょう。
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